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おねだりは命とり

  • 2017/06/26 (Mon) 10:29:04
かなえちゃん、遅くなってごめんね♪
(そりゃ、あんた・・・かおるちゃんやろ?)
ってほどに、リバースで食いついたものの
流行作家・湊かなえを書いていなかった。

彼女の原作{告白}を映画で観たけれど評判が
高かったのに、こちらの感性が低くて良さが
分からなかった。
いま観たら感想が変わるかもしれない。
映画は一度見ただけでは十分に理解できるもの
ではありません。

で、湊かなえの短編集、「サファイア」
7作あるなかの一篇、ズバリ「サファイア」

私は裕福とはいえない家庭で育った。
父は田舎の町工場の作業員、母はミシン掛けの内職、
そんな経済環境の中で育った。
母が他人からモノを貰ったり、施しを受けるのを
とても嫌い、飴のひとつさえ私が貰うことを拒んだ。

そんな母の影響で社会で生きてゆくのは、
そういうものだと私は思っていた。
だから人の厚意を無下にしていることにも気づかずに
いたと思う。

「きょうは奢ってやるよ
「わーありがとう
友人たちの明るそうなやり取りが私には楽しいもの
とは感じなく、自分の分は払いますと周囲を白け
させたりしていた。

同じ住まいに居る人が「青春18切符」が1枚余った
から買ってくれないかと来てから生活が変わった。
私は日帰りの旅を始めて、楽しさに気付く事になる。
特急には乗れないが結構、遠方まで行けるのを知り
週末には旅に出る回数が増えた。
修一と知り合ったのはT湖の遊覧船売り場で
私の財布には一万円札しか無く両替に困っている
様子を察したのか、「はい、これ」と切符を渡して
くれた。
発船になる時間帯なので二人が駆けて大急ぎで
乗船したときは息切れがした。

「切符代、下船してからお払いしますね。
「いいよ、
「それはいけません
相変わらずの私だった。
初対面で自己紹介すると二人の住まいが近かった。

「だったら、こうしよう
と修一はメモ帳を取り出し何やら待ち合わせ場所
のような地図を書いて
「当日に都合が悪くなったら、ここに電話して
と電話番号を書き添えた。

こうして二人の交際のようなものが始まった。
19歳のときには突然に口紅がプレゼントされ、
そしてハタチのプレゼントはなにがいい?と
聞かれたときに、私は躊躇わずに指輪がいいと応えた。

やがて、その日がやって来た。
私はいつもの待ち合わせ場所に居たが彼は来なかった。
翌朝、彼の姉さんから電話があり

「修一が駅のホームから落ちて亡くなりました。
と伝えられた。
電車のホームから落ちた事故で亡くなった。
調査結果は事故で解決とするらしい。
私と会う約束の日に彼が身を投げて自殺などしないはず。
不可解な成り行きだったけど現実を受け入れるしか無かった。

数日後、修一が詐欺商法のバイトをしていたことを知った。
私の指輪を買うための、お仕事だったの?
犯罪の意識は無く関係者から説明されたように宝石に興味が
ありませんか?と通りすがりの女性に声をかけて一人幾らの
報酬を得ただけだったらしい。
彼女たちのそれからの出来事に関しては全く分からない。

或る日、バイト仲間のひとりが被害者の一人と遭遇する。
彼女は怒り心頭で、高価な偽物を買わされたと詰め寄った
らしいけど事情を説明して僕たちも其処まで関与していない
と訴えて、渋々でも納得してもらうしかなかった。

その話を聞いた私は、
ひょっとしたら修一は、彼に声をかけられた被害者の一人に
ホームから押されて落ちたのではないかと思ったが、
ホントのことは分らなかった。

ひとから貰うことなどしない生活を続けていたら指輪が欲しい
とも言わなかっただろうし、修一とも続いていたと思う。
もう決して人に「欲しい」なんて言わずにいよう。
そう誓ってから何年になるだろう。

時代劇アワ~ぁ

  • 2017/06/23 (Fri) 10:49:01
書いていて面白いというか調子に乗って
乙川優三郎「闇の華たち」短編集の中の
「 悪 名 」


田野(たの)は嫁いだものの身勝手な事情に
振り回され挙句は子が出来ないことを理由に
離縁となり裕福ではない実家に戻り、日々の
生活の為に茶屋の女中奉公をしている。

時おりに来る客に田野の酌で無いと呑まない
男が居た。
幼馴染であり燐同士で暮らした重四郎だった。
再会したのは奉公に出たその日の夜で同輩や
商人達との談合の席に酒肴を運んだとき重四
郎が気付き密談が終わった後、彼が残り田野
を席に呼んだ。

「どうしてこのようなところにいる?
最初は羞恥の思いもあり拒んだが時間が経つ
につれ旧知の間柄が田野の気持ちを緩ませて
これまでの経緯を語った。

「三年待てるか?
と田野の手を取り重四郎が言った。
「どういう意味ですか?
と問い返しても、ひょっとしたら力になれる
やもしれぬと、笑いながら言う。

世間での重四郎の噂が好ましいものではない
ことは、田野の耳にも届いている。
幾人もの女の噂、金にまつわる黒い噂と暇な
く世間に悪名として、皆が重四郎は悪人だと
くちにするのである。

ときとして身を隠すように居なくなる。
いつのまにか心待ちしているのに店にも来ない、
忘れた頃に、ふいとやって来る。
アテにはならぬ男なのだと自分を諫めてはみる
ものの、やはり会えぬと寂しい思いが募る。
偶然の再会から一年も経たない頃に
「役目で遠方に向かう、しばらく会えぬが
「これで借金を返せ
「昔、世話になった礼だと思い受け取ってくれ
と五十両もの大枚を田野に手渡し重四郎が消えた。

その間、重四郎の悪名は更に高まった。
次々と露見する悪事によりお役御免となり住い
も追われ、嫁の親族から離縁を申し立てられて
ひとり居た娘も連れて実家に戻ってしまった。

あの五十両も重四郎の手を汚したものだと思う
と田野の気持ちは沈んだが、同じ泥舟に乗り合
わせたような気持にもなった。

「また、しばらく会えぬ
そう言って重四郎が、また消えた。
覚悟はしていたものの月日が経つと、やはり恋
しくもなり彼の住まいを訪ねてもみたが消息は
わからない。
近辺の住人に様子を訊ねてみても戻った様子が
無いという。
ただ、彼の日常は世間で語られているように悪
くなく評判が良かった事に田野は戸惑いと安堵
を感じるのだった。

重四郎の兄が訪ねて来て弟の消息を知らぬかと
問われるが、血縁の者にさえ心当たりが無いの
であれば、田野に分かろうはずがない。
重四郎を心配するよりは彼の不始末が我が身に
及ばぬかを気にしているようでもあった。

やがて、うるう年の臘月下旬に立春が巡って来
る頃、田野が店の用事から戻ってみると早速に
注文の酒肴を藤の間に運んでと言われた。
あまり客が好まぬ部屋に妙だと思いながら部屋
に入ると身なりを整えた侍の様子だった。
田野を見るなり
「蝋梅が咲いたな
田野は心当たりのある声だと思わず顔を上げて
驚いた。
身振り整った小坂重四郎だった。

「田野、すべては終わったよ
「今夜は蝋梅でも眺めながらゆっくりやろう

一年ぶりに会う重四郎の変わりようを田野は
驚きの眼差しで見つめた。
「いったい、今まで何処で何をしてらっしゃ
 ったのですか?
「まぁ、そう目くじらを立てるな
「お上の御用だよ、藩の財政は先細るばかり
「それでいて私腹を肥やすものがいる
「殿の命令で藩の改革を仰せつかった。
「綺麗ごとでは片付かぬことも世間にはある
 言わば蛇の道は蛇ってことさ

「それでは世間の重四郎様の悪名はすべて
「解決のためのものであったのですか?

「そう思ってくれ
「実は明日にも遠方に立つ、お役目にもよるが
「またしばらく戻れぬやもしれぬから今度は
 一緒に来てくれ、向こうで祝言を挙げよう

この後の流れは想像するようになるのでしょう。








Re: 時代劇アワ~ぁ

  • キャロット
  • 2017/06/24 (Sat) 10:01:11
いつぞや乙川さんの時代小説を教えて頂いて
はまって10冊くらい読みましたっけ。。

前出の「江戸職人綺譚」の朗読を聴きました。
目が悪くなって読めなくなっても楽しめそうです♪
老後の楽しみをありがとう(^^)/

時代小説って何でしょうね。あのノスタルジックな
やるせない絶望感とでもいいますか、好きですね。
「闇の華たち」は未読かな。って覚えてない('◇')ゞ

私は「ランチのアッコちゃん」を読んでおります。
楽しいランチをお楽しみ下さいませ^^

あ、↓になってしまいましたが、私は美味しい話が
好きですが、まずい話も大好き。
よくお商売ができますね。大笑い(^O^)


Re: 時代劇アワ~ぁ

  • 2017/06/24 (Sat) 17:08:20


























この画像が我が家の尾道ラーメン。
時代モノは男がいいですね。
強欲で無く相手の幸せを願ってる。

女の立場からは歯痒いところがあるかもしれない
けれど、こんな男と知り合いたいと同性でも感じます。
本来は長編が面白いんだけれど、湯ぶねの中で短編一つ
そんな感じで読めるし楽しみです。

ランチのアッコちゃんってですか
まったく知らない。
洗濯屋けんちゃんなら知ってるけど。

無題

  • 2017/06/24 (Sat) 10:30:18
BSではダルビッシュと田中の投げ合い。
レンジャーズとヤンキースの試合が放送されています。
多くの三振をとりながら本塁打病になっている田中の
工夫した投球が見どころですね、
一回の出足は、かなり神経を使いながら投球している
様子を感じます。
ここ数試合、かなりの大量点に至っていますから田中
の今後に影響を生む大事な試合になりそうです。

近頃、音楽の話題が少ないかな・・・
今年、東京でのビルボードでの萩原健一ライヴがUP
されています。


往年の彼を見てきた私たちの年代には感慨深いものです。
確かに声も出ていません。
でもステージの立ち振る舞いを見ていると、やはりイイ
んですね。
声が出なくなったら死んだようなものだと沢田さんは体
重を増やしてでも声帯が痩せないようにされているけど
太ったショーケンは、イメージからちとキツイですよね。
最初にストーンズ他のステージを、普及したビデオ等で
観たときに「なんだ、日本のはマネしているだけか」と
思ったものです。
ミック・ジャガーは確実に影響を与えていますよね。





亡くなったジョージさん見ますか?
柳ジョージファンがクラプトンを聴いたときにジョージ
さんに「クラプトンがスゴイと聞いていたけどジョージ
さんの真似してますよ」と言われて困ったらしいけど^^
ゴールデンカップスのときはベース担当でしたね。
自著「酔って候」とタイトルしたのが司馬遼太郎に同名
タイトルがあることを知って、うちの墓の近くにある
司馬邸まで挨拶に来たらしいですね。



三回のレンジャーズの攻撃、田中ピンチの状況。
無事に抑えて制限の100球辺りで交代するまで
0-0の引き分けで終わって欲しいな。
祈る気持ち・・・・・

画像は、
出た~~~っ、カフカのお凸^^




酔って寝てましたよ

  • 2017/06/24 (Sat) 01:33:37
先日、道路が斜交いになったり曲線になった
道に迷い込んで目指している場所からズレて
しまって出たところが以前探してみたものの
見つからなかった大阪守口尾道ラーメンの店

一度は経験しておくかと元気な様子が感じら
れない店内に入ったら壁面に大きくズラズラ
と御託が書かれていて拘りのあるご主人だと
感じました。
うちはこうだから従ってくれ、そんな約束事
も書かれて、いったい何が始まるのか?
と思えるくらい御大層。

で、出てきたラーメンの、それはそれは驚く
くらいに不味い事。
これまで食べた中でも他に例をみない不味さ。
家で失敗したようなのが出て来て780円。
びっくりしましたよ。
ネットで食べログの評判をみると、
あれが美味いとか絶品だとか書くのが居る。
どんな味覚の持ち主かと感じますが
味覚は千差万別、違いがあって当然なのでしょう。
私と同様に此れ以上無い不味さと書かれているのも
当然にあります。

それできょう床屋を済まし、ついでとばかり墓に
周りまして暑い中で涸れ切った墓花の片付けと雑草
抜きなどを炎天の下で大汗かきながら用を終えて
帰りにスーパーへ寄ると尾道ラーメンとタイトルした
生麵を見つけまして、メンマと焼き豚を求めました。

ごめんなさいね、こんな私的な内容を長々と・・・

帰宅後にメンマと焼き豚を醤油と粉末出汁だけで煮込
んで味をつけて好みの硬太麺に湯がきまして食べたの
ですが、墓掃除の際の暑気が体に染みたのかビールの
美味いこと。
ついついと何缶か開けて未だ足りずに炭酸でドンキで
買ったウイスキーを割って呑んだら酔ったのですよ。
ラーメンにビール、残念ながら餃子は無かったのですが
市井の庶民のささやかな身の程知った貧乏食。

つい横になったら引き込まれるように寝てしまいました。

  ==============

まおさん、若い年齢で気の毒なことですね。
驚く事には、彼女が多くの方に感動を与えたブログにも
中傷や非難があったとか。
理解できない世界が世間に無節操に広がっている怖さを
感じます。
床屋でも刈りながら話題が出て、
最初の治療に誤診があったとかだと聞きました。
なににしろ、幼子の成長をみれずに命尽きるのは無念な
ことでしょう。

TVだとかの報道陣は私的な事情なども理不尽に踏みつ
ぶして取材に押し寄せカネのタネに不幸にまとわりつく
のでしょう。
当分、成田屋を追う番組やニュースを避けたいと思います。
見ず知らずの方だけど、道半ばの落命が気の毒に思えます。

なんとなく

  • 2017/06/23 (Fri) 10:59:33
空気感で伝わって来るんだな・・・
うちのあの日のように
あの夜から朝にかけて

きょうも無事に朝がやって来たと思ったのに

さよならの言葉と足音が遠くなってゆく感じ

まおさん、あんたもかい?